ある日の朝、何か調子が悪いということで、たまたま出
勤前だった父親に病院まで送ってもらいました。どこが悪
いのかもよく分かりませんでしたが、何かお腹の調子が悪
いと思い、胃腸関係の病院に連れていってもらいました。
病院の待合室で、次第に”ぼやっ”としてきて無性に水
を飲みたく感じたと思います。お医者さんも原因がよく分
からなかったらしくとりあえず入院しようということにな
りました。しかし、そうこうしているうちに意識がもうろ
うとしてきました。親が大きな病院を紹介してすぐに連れ
ていって欲しい、また出来れば救急車で連れていって欲し
い、とお願いしましたが、それは出来ないといわれてしま
いました。
ということで、親がその病院から飛び出して別の総合病
院へ連れていってくれました。この病院に着いたときはまっ
たく意識がありませんでした。いわゆる昏睡状態でした。
移動の車中では、目の前が黄色いフィルタで覆われ次第に
色が抜けていくように感じたのを覚えています。
再び意識を取り戻したのは次の日の夕方だったと思いま
す。後で聴いたところによるとすぐに高血糖で昏睡になっ
ていることが分かり処置をしてくれたようです。ですが、
(ケトアシドーシスとかで肺に水が溜り?)、ソウカンさ
れ、つまり鼻からチューブを差し込まれ、全くしゃべれな
い日が何日間か続きました。看護婦さんによるとかなり危
ない状態だったそうです。
しばらくして、糖尿病ということを教えられました。そ
のなかで”多分一生治らないだろう”と言われたときはや
はりショックでした。今まで、病気らしいこともなく、糖
尿病という病気があるということぐらいしかしりませんで
した。
入社式、研修のことを考えいらいらすることもありまし
たが、結果的に3ヶ月間の入院でした。
今から思うともともと、数ヶ月で体調を把握し、適切な
インシュリン量を決めるのにこのぐらいの期間が必要だっ
たと納得しています。おかげで今のところ合併症もなく、
まずまずのコントロールが出来ています。