体験談


また女性の方から体験談をいただきました。
この方も急性発症の糖尿病です。糖尿病とは知らずに、のどが渇くためにジュースも大量に飲んでさらに血糖値が上がり、とうとう意識障害まで引き起こす、、、、、今話題になっている「ペットボトル症候群」と呼ばれる病態に近い状態だったと思われます。
貴重な体験談、ありがとうございました。
[平山純二]

「インフルエンザの後・・・」

                                              竹下みやこ(仮名)

 ちょうど1年前の1月の事で、お正月、主人の実家へ帰るときのことでした。いつもは車になんか酔わないのに気分がすぐれませんでした。吐き気と頭痛、そして体のだるさの為、横になっていました。実家についてもあまり動くこともできず疲れてい
るのかなーと思う程度でした。しきりに痩せたねーと言われていたのを覚えてます。確かにこのころ、10キロ近く体重が減っていたのですが授乳と育児疲れだと喜んでいました。

 それから1週間程経ちインフルエンザにかかり40度の熱が出て病院にいったのです。念のために血液検査をしておくねと先生に言われお願いすると 血糖値がなんと446もありました。血糖値が高いから熱が下がったらもう一度大きな病院で検査してくださいと言われたのです。その時初めて血糖値という言葉を聞いたと思います。

 家では、1日にジュースを1リットル、お茶は2リットル近く飲んでいてトイレにも20分おきに入っていました。どうしてこんなに喉が渇くのかなと思いつつも飲んでいました。1週間後、夕飯の後に子供と遊んでいたらどんどん意識が薄れてきてやっとの思いで主人に電話していました。高血糖です。主人が家に着いたときには意識はほとんどなく病院へ運ばれそのまま入院となってしまいました。次の日先生の口から出た言葉は「糖尿病」という予想もしなかったものでした。

 それから2週間の入院で糖尿病教室に通い合併症の恐ろしさやインスリンの必要さ、そしてこれから一生付き合っていかなければならない糖尿病について教わったのです。初めはどうしても現実と向き合えない自分がいました。どうして私がこんな病気にならなければならないのか、もうこれからずっとおいしいものも食べれないのか、などとい
ろいろとマイナス思考となっていきました。何もする気が起こらず涙が止まりませんで
した。でも、私には可愛い1才の娘と主人がいて、何とか頑張ろうと思えたのです。

 糖尿病になって1年以上経ちます。12・6パーセントだったヘモグロビンは今7パーセントになりました。今の目標は、6パーセント以下にして2人目の子供を作ることです。血糖コントロールは簡単ではありません。でも小さな目標をもつことで1日1日を頑張れると思います。現在私は育児をしながら毎日仕事をし、休みの日にはスポーツクラブに通い充実した日々を送っています。
 


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